1.薄毛と遺伝について
以前から薄毛になるのは遺伝だと言われています。
確かに男性型脱毛症(AGA)は遺伝的な要素が強いのは間違いありません。
なぜなら薄毛の原因は男性ホルモンの一種である「テストステロン」の働きによるものだからです。
テストステロンは男性を象徴するホルモンであり女性にはありません。女性でもストレスや別の疾患などによる脱毛、薄毛がありますが、それはAGAとは違います。
本来のテストステロンは毛髪を太くする作用があるのです。もしテストステロン自体がAGAの原因になるというのであれば、世の男性全てがAGAという事になってしまいます。
ではどうしてテストステロンがAGAの原因になるのか詳しく説明します。
テストステロンが5α-リダクターゼという酵素により「ジヒドロテストステロン(DHT)」というホルモンに変化します。脱毛の原因に大きく関わっているのが、このジヒドロテストステロンです。ジヒドロテストステロン(DHT)が毛母細胞の働きを抑えるたんぱく質を生成することが直接的な脱毛の原因になるのです。
テストステロンをDHTに変えてしまう5α-リダクターゼには1型と2型の2種類あります。
実は遺伝により2型5α-リダクターゼを持ってらっしゃる方にAGAが起こりやすいろ言われています。2型5α-リダクターゼの方の特徴として「体毛や髭が濃い」ことが挙げられます。
しかし、決して遺伝だけで薄毛になるとは言い切れません。ストレス、環境など色々な要因が薄毛の原因になるという事を覚えておきましょう。